2019年1月3日木曜日

あけましておめでとうございます

せかい卵、7年目の春を迎えようとしています。
設立記念日は2月14日。
バレンタインデーと同じです!

私は、春にブログの更新をがんばるぞ!
みたいなことを書いていましたが、全然書けませんでした。
……
その代わりと言っては何ですが
私の目標をここに書いておきます。

私にとって、
昨年は活動が広がった一年でした。
また、たくさんの方とお話しする機会がありました。
そこでやっと気づいたのですが、他の人から「学齢期における支援」について意見を求められることが増えました。
小学生、中学生、高校生と
時期と個人の資質によって、支援者としてすべきことは変わります。
それを発信することが増えたと思います。
これまでずっと学習支援をメインに活動してきましたが、
蓄積された経験が次の段階に移ったような一年でした。
いってみれば、学習支援だけではなくて「学齢期の支援」まで広がりました。
もうびっくりです。

ですから、
今年も継続して、私は学齢期のお子さんの支援の質を高めていきたいです。

今のところ、支援の質を高めるために必要なのは次の3つです。
・お子さんが何を大事にしているのか(意志の尊重)
・お子さんの持っている力の確認(アセスメントと見立て)
・保護者の方の願い(より具体的にする)
です。

関係ができてきたら、
これに加えて、
・未来の選択肢を増やす
活動を取り入れるようにしています。
自分のことを知り、自分に合わせたペースと方法で
教科学習を積み上げていくことは、
未来の豊かさを準備することになります。


みんなと一緒でないと嫌だ、という気持ちはよく聞きますが
みんなと同じ方法だからできない、
ということは実はよくあります。

だったら、
みんなと同じようにできるために、
ひとり一人の戦略を立てる必要があると思います。
その戦略を立てるところからお手伝いしていきたい。
それこそ、個性の尊重につながらないでしょうか?


お気軽にお問い合わせくださいね。

2018年10月17日水曜日

数の操作 10のまとまりの次は?

学習支援のタマです。
今回の記事は、算数です!

最近お子さんたちを見ていて、つまづきやすいのは
・繰り下がりのある引き算
・割り算
・計算の工夫
・単位の換算
・比の概念
です。
多分、この分野は、記号とお約束の通りに数を操作することがメインになるので、
自分でできた!という実感が出てくるまでには、結構な量が必要なんだと思います。

この要素は、中学校や高校の数学、理科まで引き継がれていきます。
数学ができなくなりました、というご相談は非常に多いのですが、
分解していくと、上の5つがあやふやなことが多いです。
学年が上に進めば進むほど、学年が低い内に習ったことをベースにします。
だから、数学については「今わからない」というのは「前から何かわからない」です。
あるいは、やることが多くなって「手順」が不明になる、ということが多いようです。

というわけで、
できなくなっている時に対応するには、まずは「わからない要素」を特定していくといいのですが、親御さんがつきっきりは大変です。
だって、他のこともありますからね。

そして、お子さんは親御さんにはほめられたい!頑張ってるって思われたい!
ことが圧倒的に多いです。
だから、「わからない」ことはできれば隠したい。
だって言ったら怒られる。
「勉強しなさいっていったのに!」と思っている親御さんの前で、「したけどわかんないだもん!」っていえればいいんですけど「自分でがんばるしかない」が答えだときついですよね。

中学生ともなれば、複数の要素で計算でも何でもしないといけないので、
覚えてない・できないとなれば点数がとれないことになります。
だからと言って、学年を下げた学習はお子さんにとって苦痛です。
なぜなら、今困っていることはそれではなくて、目の前の学年の課題だからです。
だから、今の学年の中にある、前の学年のつまづきの部分を明確にして、そこを支援するっていう流れが必要です。
そうなると詳しく見ていく必要が出てくるんですが、
学習指導要領を見て判断していくことなので、
保護者の方の手には余ると思います。
そういう風にできる保護者の方はおられると思うのですが、
お子さんが、困ってることを親御さんの前で認めるのは難しいことが多いと思います。

なぜなら、親御さんの感情をくみ取ってしまうことが多いからです。
親御さんも、
「どうしてできないの?」とか
「なんで今まで言わなかったの?」とか
なんか問い詰めるように言いたくなりますよね?

そういう言葉だけでも、勉強ができないと思ってる段階ではつらいかもしれません。
勉強ができない時には、
既にわからなくて「わからないの袋小路」に居るものだと思ってください。
だから自分で説明も難しいみたいです。
自分で説明ができ始めると、
定着できるまでヒントでてきたかな~なんて私は思います。

ただ、するっと抜けていくお子さんもいます。
他のことで自信がついたり
お友達に教わったり
自分のタイミングで理解したり。

いつできるかはわからないんですけれども
まずは一緒にどうしてわからないのか、
考えていけるといいかなぁと思っています。

2018年5月13日日曜日

2020年の英語導入前に。

こんにちわ
学習支援のタマです。

最近、都市部では英語を習うお子さんが増えているということでした。
なぜかと言えば、
2020年度から小学校3・4年生に「外国語活動」、5年生・6年生に「英語」が科目として導入されるからですね。
先行実施で、2018年度から取り入れている自治体もあります。
(石川県金沢市、大阪府寝屋川市、東京都荒川区等)

もちろんそれに合わせて中学校・高校・大学も変わってくるでしょう。

その前に準備できることってありますか?
って聞かれることが増えてきたので、ここに書いておきます。

触れておきましょう。
経験(=量)はある程度の質を作ります。
EテレのNHK for School 等はすでに英語のプログラムが入ってます。

http://www.nhk.or.jp/school/

そして、触れた後の大人の対応です。
お子さんが気に入ったことを否定の言葉で捉えない事。
新しいことに挑戦する気持ちをくじけさせないようにしてください。
環境の整備ですね。
これが結構大事です。

英語は日本語と比較すると、発音と文字が一致しにくいです。
right のように発音しないけど書く単語があったり
park,walk, leaf, のように同じ字でも発音が違っていたりします。
学習障害の一つ、読字障害は使う言葉によっても発生率が違うことがわかっていまして、
英語圏での読字障害は日本語圏よりも多いです。

ただ、英語の書きについては
大まかな規則性はあります。
学校ではそれを学びましょうということになります。
具体的な指導法として、フォニックスが入ってくる予定です。

先生たちは新しく勉強することが増えますね。
特に、小学校の先生方は大変だと思います。

漢字でも
算数の計算でもそうですが
「概念」を覚えて応用が利くようになるには、人によって差はありますが、
ある程度の基礎の助走期間が必要です。

そこで繰り返しが必要だという認識になるのですが
繰り返しは苦痛を伴うことが多いので、
どうやってアウトプットして
楽しくできるかを考えていくといいかなぁと思います。

そもそも
英語の発音を練習するといいますけれども、
日本語を発する時に使う筋肉と
英語を発する時に使う筋肉はちょっと違うように思います。
私が英語を読み上げる時には、
結構な割合で顔の筋肉が疲れているのを実感します。
他の人に聞いたことないですが、どうなんでしょうか。

また、英語は漢字書き取りのように
ただ「書く」だけでは英語は覚えられないことが増えます。
(漢字だって人により覚えやすいやり方は違います)

発音・リズム(音節)・書く・日本語での意味……と
お子さんにとっても覚えることが増えますので、
楽しいのが一番です。

私も勉強しておかないとです!
ではでは。

2018年5月3日木曜日

本田秀夫先生の講演会開催しました!

ご報告遅くなりました!
GWの中日で、島の方も少なくなる中でしたが、
当日は70名の方が講演会にご参加くださいました!!

ありがとうございました。
興味を持って集まってくださった方々だと思います。

鯨賓館の入り口の看板です!




というのも、
引き続いて行われた座談会には、31名の方が来場くださいました!!
自己紹介をしていただいたところ、
様々な方にお集まりいただきました。
保育・教育・福祉現場の中でも関心の高い方、
さらには保護者の方も参加いただきまして
それぞれの思いをうかがえる場所になりました。

その熱が先生にも伝わったのでしょうか、
先生の率直なご意見を聞ける時間になりましたよ。
こちらの予想を超える盛況ぶりでした。
16時半までの予定がなんと30分も延長して17時まで!!
皆様のお口が活発になって、開催側としては嬉しい誤算でした。

講演会終わったあとも、
「どうやって、そんなすごい先生を上五島に呼べたの?」
なんて聞かれることがありました。

HPをご覧の方や、
実際に知っている方は知っていると思いますが、
川島は「スナイパー」です(笑)
いまさらですが、HPもご覧くださいませ!

私自身は、先生のお話しをうかがう中で
もっと出会う子供たちがワクワクできるような教育活動をしたい!
と思いました。
そのためには、まだまだインプット&アウトプットです。

本田先生、ご多忙のなか、
遠路はるばるありがとうございました!

2018年4月21日土曜日

新学期にやることって何でしょう?

あっという間に4月も半ばです。

去年はあまりブログを更新できなかったので、
今年はコツコツやってみようと思っているタマです。

さて、4月は大人も子供も出会いの時期です。
こういう時には、無理は禁物。
なんでもかんでも我慢は禁物。

ちょっとペースを緩めてもいいので
最低限のラインを決めていきましょう。
お子さんも親御さんも
帰るとぐったりしちゃうかもしれません。

そういう時には
「今日は疲れがぬけないなぁ」っていう表現も大事です。
よく「だるい」「きつい」っていうのを聞きますが
人によってだるさやきつさは違います。

「我慢せろ!!さっさと動け!!」などと怒りたくなる前に
一呼吸おいて
「そうだよね」とまずは状態を共有してみましょう。
「目の前にいる〇〇さんはだるいと言っているな」みたいな感じです。
怒りたくなる時って、この共有が抜けている時が私の場合はあるんですよね。

あと、割と難しいのが相手の体力の把握です。
どうしても自分基準に考えてしまいがちなんですけど
相手の体力があってほしいと思っていると「なんでそれくらいで?」って思うし、
自分の体力が相手よりないと「もうありえん。動きすぎやし。こっちが疲れるわ」みたいに思います。

疲れは慣れないことでも起こりますね。
新しい環境で緊張することもあれば
うまくいかなくて注意されて落ち込んでしまうこともあれば
うまくいってていても気持ちが張り詰めていることもあるんです。
そういうのって、なかなか言葉にするのは難しい。

ですから
まずは行動で見ていくといいかもしれません。

帰宅後すぐおやつも食べずに布団でゴロゴロしてるとか
ぼーーーっとしているとか
やたら構ってアピールをしてくるとか
べったりくっつきたがるとか
不機嫌で当たってくるとか

ん?
って思う時には話を聞いてみましょう。

この時期は
多めに日常の話を聞く時間を設けます。
ちょっとすっきりしてきたかなぁというところを見はからってから、
学習に入ることが多いです。

保護者の方も、同じくお疲れが貯まりやすい時期ですね。
毎日こまめに疲れを減らしましょう!

私は入浴とストレッチでリフレッシュです。
それから猫を毎日もふもふします。
猫は嫌がっているかもしれません。
1匹はすぐ不満を表明するような声をあげ、逃げます。でもまた近づいてきます。
もう1匹はじっと見つめてきます。
多分、もっとなでろよって思っているっぽいです。

猫をもふもふすることでエネルギーがチャージされているようです。
というわけで
来週の講演会+座談会へ向けてエネルギーチャージ!!

2018年4月15日日曜日

おるたま新年度開始

放課後等デイサービスおるたまは新年度を迎えました。
3回目の春です。

今年から放課後等デイサービス事業は様々な変更がありました。
ささやかですが
お子さんにとっては必要な居場所の一つとなっているかと思います。

思春期を迎えるお子さんの利用が多いので
必然的に内容も自己理解・自己表現の部分が増やしています。

この前の開催日には、
スタッフ同士で自己紹介をしてから、
避難訓練をしました。
避難訓練には、所轄の支所長さんにお越しいただきました。
ご協力ありがとうございます!
説明中の1コマです


その後、清掃活動。
最後にちょこっと自己表現ゲームを楽しみました。

お題に沿って一人一人の話を聞きましょう、
という簡単なルールなのですが
ここで意見が異なるんだな、というのが見えてきます。
例えば
「飼っていたペット、もしくは飼ってみたいペットについて教えて」なんていうお題がありました。
例えば私は猫を飼っているので、猫のことを話しました。
それぞれ飼いたいものが違っていたり、
猫が苦手な方がいたりします。

雑談は難しいなぁと感じる方も多いので
こういう無難なものを取り入れていき、
経験を積んでいくのが狙いです。
聞きながら自分は何を言おうかな、って考えたり、
なるほどなぁって思ったり、
後でこれを〇〇に話したい!とワクワクしてきたり、
心の動きなんてたくさんありますからね。
できる人はできるけど、
環境を設定することで獲得していく人もいるのです。

回数を重ねていくことで、
慣れていくのが不思議なところで
うちに来るお子さんは次第に口数が増えたり
声が大きくなっていくこともあります。
「これについて話したいんだ!」という意志表示があれば
割と雑談しています。

今年は
お茶会や体を動かすプログラムも取り入れていく予定です。

ご興味ある方、
詳細はこちらからどうぞ!
(クリックすると別窓が開きます)

2018年4月10日火曜日

サプライズ!

嬉しいことがありました!!

おるたまを使ってきたお子さんが、
無事に卒業を迎えました。
おめでとうございます!

おるたまは、小学生から高校生まで通えます。
だから、高校を卒業すると新しい旅立ちです。

学校という居場所が持っている機能は
実はとても大きなものなんです。
所属が変化するというのは、大きな冒険ですよね。

その中で、そのお子さんとはまさに試行錯誤しながら
スタッフ一同、一緒にやってきました。
失敗してうまく行かなかったこともあれば、
そのお子さんの苦手とすることが少しずつ変わってきたのを実感して、
一緒に嬉しさを分かち合うこともありました。

最終の利用日には、
お茶会をしようというのは伝えてありました。
お茶会はつつがなく進行し、
雑談を楽しみながら最後の時間を過ごしていたのです。

すると
そのお子さんからプレゼントをいただきました!
もうその時点で嬉しくなって涙が出そうになりましたが、
周囲がクールだったので私もつられクールを装いました(笑)

幸せを祈ってくれているなんて……(涙)

中は手作りケーキでした!!
ご家族と一緒に作ってくださったんだそうです。
それも、近々料理をする予定だとは聞いていたのですが、
私たちのプレゼントだとは思いもしませんでした!
チョコとバナナとクルミのケーキ。絶品でした。


で、もう一つ嬉しかったのが
お休みだったスタッフにも渡してくださいと言って
準備がしてあったことです。
これはもう、すっごく嬉しかったです。
その子の世界に、スタッフがちゃんと入っていることが伝わってきたからです。


帰宅してから
十分にお腹を減らしていただきましたよ!
美味しくて
嬉しくて
改めて涙がとまりませんでした。
ああよかったなぁと思いました。
おるたまがその子にとっての居場所になっていたんだなと思えました。
ありがとうございます。

スタッフにもちゃんと届きました。

(ケーキの写真は許可を得て掲載しています。転載はお控えくださいませ。)

あけましておめでとうございます

せかい卵、7年目の春を迎えようとしています。 設立記念日は2月14日。 バレンタインデーと同じです! 私は、春にブログの更新をがんばるぞ! みたいなことを書いていましたが、全然書けませんでした。 …… その代わりと言っては何ですが 私の目標をここに書いておきます。...