スタッフタマが訪れたのは、高校卒業後の進路ってどうなるんだろう?
という気持ちからでした。
他の地域ではどうしているんだろう?
うまく行くって言うゴールはどういうものなのかしら?
中高生と関わっていると、道がたくさんあるように思えます。
関わる方の未来をイメージするにあたり、
自分の不足ばかり感じたからです。
基本的に福祉サービスを利用するには、「これは私に必要です!」と申請するのが前提です。
そこでいつも難しいのが
「わたし困ってます!」という発信です。
困りきって疲れ果てているところで福祉の方に向かって声を上げることができていれば、
問題のおおよそは解決に近づきますが、そんなコントロールよくいくわけないですよね。
相談はスキルです。
そして、相談なので相手がいないと成立しません。
基本的に、相談してくださる方と「何に困っているか」を共有すること、「なぜ困っているか」を共有することの二つで現実的な解決策は作っていくことになります。
見てきた結果ですけれど
・利用者さんの生活に介入する形を専門的に(つまり、アセスメントを徹底的に行って)作る。
・利用者さんと対話を積み重ね、記録を残す。
どちらもこの二つが見事でした。この二つを徹底的にやっているので、困難を抱える方々へ安心を提供できているのだと感じました。
支援者養成講座の時には、ほとんど言及されないと思いますが、
「書くスキル」というのは支援をする際には非常に重要だと思います。
また、アセスメントに関しては日進月歩で進んでいきますけれども、
生活スキル・就労スキルをどうやって見つけていくかは、日ごろの観察を言葉にすることがベースになると思います。
観察というのは、実は主観的な行為です。
なぜ主観的かと言えば、物の見え方は生きてきたことに左右されるからです。
見ようと思って見る時に、これは「〇〇というものだ」というのを断定するのには、頭の中にあるデータベースと比べることが必要です。
何を見てきたか、それにどんな名前を付けてきたのか、何を学んできたのか、というのが観察に現れるわけです。
だからこそ、研修と経験が必要になるのですね。
他の視点を取り込んで今の仕事に活かして、利用者さんの未来を見据えて動きます。
実はとってもクリエイティブなことなんだと思います。
視察先の方では「100%うまくいくということはありません。支援に悩む困難な事例が次から次に出てきます。ですが自立支援期間は基本的に2年なので、そこでなるべく成功体験を積んでほしいと思っています」とおっしゃっていました。
また、発達障害への対応が増えているということでした。
特に、重視されていたのは生活習慣です。
生活習慣を整える方法を作っていくことが、結果として就労へつながりやすくなるようです。
2018年3月10日土曜日
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