わたしの前には
小さな女の子とお母さんがいました。
何歳ぐらいかわからないのですが
女の子はじっと
コーヒーメーカーからコーヒーが出てくるのを見ていました。
そして
そこから離れようとはしません。
次は私の番です。
けれど、女の子はじっとコーヒーメーカーを見つめています。
見かねてお母さんが連れて行こうと声をかけるのですが、
女の子はイヤイヤするばかり。
彼女はコーヒーメーカーから目を離さないのです。
よく見ると、ボタンを見ているのです。
彼女の背にとっては上にありすぎて、よく見えないボタンを見ていました。
その姿があまりに熱心だったのもあって、
「ボタン押してみる?」と声をかけました。
そしたら「うん」とお返事をしてくれました。
「抱っこしていい?」と聞くと
「うん」と返事がきました。
「うん」と返事がきました。
抱っこをして、
「ここだよ」といって、ボタンを押す真似をしました。
すると、
彼女は真剣なまなざしでボタンを押していました。
わたしはそれでいいのかと思っていました。
ですが、彼女は目を離さない。
ボタンを押すとなぜコーヒーが出るのか?
とコーヒーの出るところを見るために離れませんでした。
一緒になんとなく待って
「終わったよ」
と声をかけました。
わたしがコーヒーに合わせたふたをするところまで見つめています。
わたしがコーヒーに合わせたふたをするところまで見つめています。
それを待っていたお母さんと一緒にコンビニを出ていきました。
「バイバイ」って言ったら
返事もしてくれました。
わたしもコーヒーメーカーの中で何が行われているのか
仕組みはわかりませんが
仕組みはわかりませんが
彼女にとっては
もっと不思議なことなんだろうなぁ、と
その世界を知ろうとする瞬間に立ち会ったような気分になりました。
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