せかい卵は元気に活動しております。
助成事業が進行中です。
町内を回って学習会を展開しています。
今は町内で20名くらいのお子さんが参加してくださっています。
ありがたいことですね。
学習会はいわゆる寺子屋方式です。
ひとり一人のペースで学習が進みます。
自習みたいな要素で、不明点が出たら聞く。
あるいは、こちらで最初は見回りつつ、
わからなかったら質問できますよ、という雰囲気を作っていきます。
わからない、というサインも人それぞれです。
持っている筆記用具の動きが止まったり、
わかんなーい!!と大きな声を出してみたり、
寝っ転がってみたり、
疲れたーなんて言ってみたり、
日常生活の愚痴をこぼしてみてからすっと取り組めたり、
とサインはいろいろです。
わからない、はわかるへつながるサインです。
学習については、
基礎
・声に出すこと
・読むこと
・書くこと(単語や文章、文字等、レベルは様々です)
・言葉の意味・役割を知ること
応用
・体験と文字を結びつけること(具体→抽象への段階を作る)
・例文や類題を使って頭の中にある知識を問題に活用すること
教科学習上のコミュニケーション
・誰かに尋ねること
・誰かに報告すること
・誰かに相談すること
これらをバランスよくできるようにした上で、
義務教育であれば社会生活を送れるようにする、
高校教育であれば社会人として活躍できるようにするのが、
教科学習の目標の一つであると思います。
ただそれが、学習面での遅れがあると、それだけで恥ずかしくなったり、劣等感が出てきて居場所がなくなったように感じて学校生活を楽しめなくなってしまうことで、バランスが悪くなることがあります。
また、特性によってはサポートが必要な場合もあります。
そういう時には、家庭・学校以外の場所のサポートも効果的です。
その一つがたまごっこ学習会です。
外部としての位置づけを保つことで、第3の居場所(サードプレイス)+学習する場所、という機能を持たせています。
成績が上がるかどうかも大切なのですが、
その成績が上がるために必要なことは、
その子に合った学習方法で、
その子が面白い!楽しい!という気持ちを持てるかどうかだと思います。
それが、努力につながります。
面白いと思えば、またやってみようと思えます。
試行錯誤している時に、誰かが見守ってくれると思えば、またやってもいいかなと思えます。
自分に合ったやり方が見つかれば、今までよりも短い時間で効率よく学習が進みます。
そういう経験が積み重なって、
学習もやってみようと思えるのではないでしょうか。
例えば、この前は割り算の筆算のイライラを解消するために、私と、そのお子さんと2人で考えてみました。
・何がイライラするのか(問題の把握・設定)
・どうしたらいいのか(方法……マスを使うと見やすい)
・試しにやってみて(13ケタ÷1ケタの筆算)
ノートにマスを作っちゃえ!大きい数でもへっちゃらさ! |
・納得できたか
・どこで使うか(学校・ご家庭・両方?と聞くと→家でやる時にする)
まで決まりました。
その子はすっきりしたのが嬉しかったらしく、
これノートにまとめるから!!
と言い出して、こんなまとめができました。
嬉しさ爆発! |
ささやかなことだと思いませんか?
でも、こういう一つ一つの積み重ねが、本人の「次も挑戦してみるわ!」につながるようなのです。
そして、何より。
ライブでのやり取りは学習方法の一つとしてメジャーなのですが、やっぱり残っていくんじゃないかと思います。
動画を見ての学習でも、
双方向での動画のやり取りでも、
アプリやICT機器の学習でも、
合っているものは取り入れていくのがいいと思います!
方法が増えることは、学びの多様性につながります。
それでも、やはりお互い「わかったよ!」「わかったんだね!」の実感や肌感覚があると、次も足を運んでもらいやすいです。顔も覚えてもらいやすいのです。
大人でも、会って顔を見せて話して、わかることってありますもんね。
学習会は9月まで続きます。
助成をいただいている「子どもの未来応援基金」が掲載されているHPはこちらです。
https://www.kodomohinkon.go.jp/