新年度が始まりましたね!
今年もせかい卵をよろしくお願いします。
さて、今日は「世界自閉症啓発デー」という日です。
詳細はこちら(リンクが別窓で開きます)でどうぞ。
世界自閉症啓発デーは、国連が定めた「自閉症を知り、わかる」ために設けられた日です。
また、2日~8日までは発達障害啓発週間です。
ブルーがテーマカラーです。
さて、自閉症や発達障害は、
言葉自体は大分使われることが増えてきましたが、
実態が知られていないことはまだまだあります。
どちらも
脳の発達の仕方が異なるために表れる状態があります。
それは、人によって様々です。
本当に様々で、だからこそ、
知っておきたいです。
例えば……
・人の顔を見分けられない
・太陽の光が刺すように感じられる
・聴覚が敏感で高い音が苦手
・先のことがわからないと不安になる
・字は読めるけどうまく書けない
・計算ができない
・服がチクチクするように感じるからズボンに裾をいれられない
・目に見えないものを想像しにくい
などなど、人により異なります。
そこで、配慮や支援が必要になります。
さて、
例えば視力の低さについて考えてみます。
視力が低いことについては、対応がいくつかあります。
・検査を受ける
・眼鏡をかける
・コンタクトをつける
・手術を受ける
・拡大鏡を使う
・白杖を使う
……
こうしたことで、本人が持っている生きづらさは減ります。
その状態に合わせた適切な方法や手段があること。
これが「配慮」や「支援」に当たります。
眼鏡一つとっても、
レンズの厚みや種類もたくさんありますし、
つるや鼻に当たる部分を調節したり、材質を選んだりします。
フレームのデザインもたくさんあります。
お医者さんとも連携します。
つまり、「視力が低い」という状態については、
それに見合う選択肢が多くあり、
配慮や支援が充実しているので、それが当たり前になっていて
眼鏡をかけてることについては、誰も気にしません。
ですが、
自閉症や発達障害の方々は、そうはいかないことも多いです。
なぜか?
一つは、「視力が低い」=「見えない」「見えにくい」というように、
原因と実際の状態が
周りから見えればつながらないからです。
一見するだけでは
「これってわがままじゃない?」
「やればできるんじゃない?」
と見る側が思い、
不適切な対応が積み重なっていくことがあります。
実際に、不適切な対応を受けることで、
疲れたり傷ついたりして、
人間関係に傷を持ってしまう方は多いです。
もう一つは、選択肢が少ないこと。
眼鏡のようにたくさんのメニューがあるわけではないのです。
メニューを増やしていくのも大切ですし
一人ひとりに合った支援や配慮を実施することも
十分とは言い難いです。
言い添えますが、
一人ひとりに合った支援や配慮、というのは
集団の中でも成立します。
集団は、一人が何人も集まってできるものですから。
集団の中での支援や配慮には専門性が求められますけれども、
それも不足しているのが現状です。
そもそも、
専門家だけでどうにかなることでもありません!
自閉症や発達障害の方々は
どこかで生きてますから、どこかに所属しています。
会社で働くし
学校に行くし
行事にも出ますし
お買い物もしますし
恋愛もしますし
結婚もしますし
家族の一員です。
身近にいるのです。
もしお近くに気になる方がいたら……
まずは、誰かと共有してみましょう。
「なんか気になるんだよね」って。
もっと気軽に話せるといいなぁと思ってます。
アンテナを張って
人と共有してみましょう。
そうすることで、お互いを知る一歩ができるでしょう。
自閉症や発達障害の方々だけではないのですけれども、
誰もが生きやすくなる
多様性を持つ社会に近づくようにしていきたいですね。
その一助となるように
せかい卵も活動してまいります。